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トロギール

スプリトから西に27kmほどにあるトロギールは、B.C.3世紀頃ギリシャの植民都市として、アドリア海に突き出た半島の先端に町が造られ、やがて港町として発展。ローマ時代には、他民族の侵入で首都サロナを逃れた市民の避難先にもなったという。さまざまな勢力の支配下に置かれたトロギールは、中世に入ると外敵の侵入を防ぐため水路を設けて本土と切り離し、市壁を廻らして防御を固める要塞状の島となる。
その後長きに亘ってヴェネチア共和国の支配が続くが、ヴェネチアの崩壊後はハプスブルク帝国の一部となり、一時的にフランス・イタリアの占領下を経て、ユーゴスラビア社会主義共和国に属し、1991年独立したクロアチアの町となる。古代ギリシャ、古代ローマ、ヴェネチア共和国などがもたらした、豊かな文化が詰った小さな島トロギールは、1997年に世界遺産に登録された。
写真はすべて旧ユーゴ時代の1988年撮影したもので、まだ観光地としての街の整備や、建物の修復が進んでいない時期のものだが、長い歴史の中の一瞬の時として眺めれば、それなりの意味はあるのではと思っている。下の写真は市壁南側にある南門(海の門)と、かつては税関として使われていたというロッジアを見る。
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上の写真左は、街の中心イヴァン・パヴァオ・ドゥルギ広場に建つ聖ロヴロ大聖堂。トロギールを代表する建築で、1200年頃から300年以上の時をかけて造り続けられたため、ロマネスク、ゴシック、ルネッサンスの各様式が混在する教会である。右はその内部の新礼拝所で、初期ルネッサンス様式のイヴァン礼拝所。正面には二つの像に挟まれた初代トロギール司教の石棺が安置されている。未修復の堂内は長年の埃と汚れで薄暗く、長い時の流れを実感する。
下の写真はイヴァン・パヴァオ・ドゥルギ広場の聖セバスチャン教会(15世紀)の時計塔と、ギリシャ様式のオーダーが目立つロッジアを見る。
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by toshinac | 2015-02-08 18:10 | trip photos