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シベニク

シベニクはトロギールの北西、直線距離で38kmほどに位置するダルマチア地方中央の政治、文化の中心都市で、クルカ川のアドリア海河口に築かれた町。トロギールから海岸沿いを車で走ると約60kmぐらいである。クロアチアのアドリア海沿岸では最も古い都市とされるシベニクだが、シベニクの地名が登場するのは11世紀中頃のクロアチア王のとき。それ以前の町の歴史はよく分からない。周辺諸都市に多く見られるギリシャやローマの支配下にあったことを示す遺跡や遺構が、シベニクでは見られないことから、ギリシャ・古代ローマ時代に、バルカン半島西部で勢力を誇ったイリュリア人が定住し発展したという説も頷ける。
12世紀初めからのハンガリー王国下を経、15世紀初頭~18世紀末までヴェネツィア共和国の領域となり、その後、他のダルマチア地方沿岸諸都市と同様の歴史を経てきた町である。
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上の写真2葉は、シベニクのシンボルで世界遺産にもなっている聖ヤコブ大聖堂。着工(1431)当初の後期ゴシック様式に始まり、ルネッサンス様式で完成(1535)した完全な石造建築で、1555年に献堂されたという。人物像はよく分からないが、フランチェスコ・ディ・ジャコモという建築家の設計を基に始まった工事は、10年後の1441年からダルマチア出身の建築家で彫刻家のユライ・ダルマティナッツ(イタリア名:ジョルジョ・ダ・セベニコ1410~1475)が設計・建設の指揮をとることとなり、生涯この聖堂建設に取り組み、その概念を構築。ダルマナティナッツの死後、建設はトスカーナの建築家ニッコロ・ディ・ジョバンニ・フィオレンティーノ(1418~1506)が引き継ぎ、天井のヴォールトと八角形のクーポラを完成させた。
フィオレンティーノ死後の工事は、ヴェネチアのビルダー、バルトロメオ・デル・メストラとその息子ジャコモが、フィオレンティーノの考えにそって完成させたとされている。
上の写真下は、自分の作品を眺めるダルマナティナッツの像越しに見る聖堂正面。

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左の写真は、15世紀後半に建てられた聖イヴァン教会。南壁面に取りつく外階段と、鐘楼の機械式大時計(18世紀)が珍しい。詳細は解らないのだが、ファサードを飾るヨハネ像の彫刻は、大聖堂の設計者の一人であるフィオレンティーノによって彫られたものと言われている。



下の写真は、大聖堂真横のレプブリカ広場に建つ旧市役所で、16世紀前半に建てられたルネッサンス様式の美しい建築。設計者は不明だが、建物両側の階段は、18世紀の建築家イヴァン・スコフ(Skok)によるものだそうである。
1943年連合軍の空爆で破壊されるが、建築家ハロルド・Bilinic(1894~1984クロアチアの建築家)の指示のもと復元された。現在1階にはレストランが入り、2階のホールは市のイベント会場等に使用されているようである。
(写真はいずれも旧ユーゴ時代の1988年撮影。)
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by toshinac | 2015-02-21 12:00 | trip photos