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ラ・トゥーレット修道院

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ロンシャンの礼拝堂完成後の1956年着工され、1960年に竣工したラ・トゥーレット修道院は、ロンシャンの礼拝堂同様に、ル・コルビュジエ後期の最も重要な作品の一つに数えられる。フランスのリヨン市郊外の森に囲まれた傾斜地に建ち、修道院の伝統的な中庭型平面を踏襲しつつ近代建築の原則に沿った新しい建築を試みている。修道院は、静かに祈り思索するための宗教的な場と、集団生活を営むための居住としての場を併せ持つ空間であることから、ロンシャン礼拝堂の宗教的な光の体験と、ユニテ・ダビタシオンで得た集合住宅の経験が生かされた作品と評されている。
上の写真は修道院の南西側を見たもの。斜面に柱を立て、建物本体をピロティで持ち上げた建築は、直線的で荒々しい打放しコンクリートの矩形のデザインで、曲線で構成されたロンシャン礼拝堂とは対比的な形態を見せている。
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上の写真左上は、コンクリート打放しの小さくシンプルな修道院のゲート。上の写真左下と右側は、エントランスを入って3階から中庭を見たもの。特徴的な窓枠や格子のデザインは、コルビュジエの弟子ヤニス・クセナキス(1922~2001:アテネ工科大学で建築と数学を学び、1948年よりコルビュジエの弟子となって、インド・チャンディーガルのプロジェクトやラ・トゥーレット修道院の設計に参画し、同時にパリ音楽院で作曲を学び、作曲に数学的理論を応用。後に現代音楽の作曲家として名を馳せる。)が担当し、モデュロールの寸法に従ったプロポーションや配置は、彼の音楽的なセンスや数学的考案に基づくところが大きいとされている。下の写真は、3階廊下の市松模様を想わせる窓枠を通して中庭を見る。
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e0116578_8524190.jpg上の写真は、中庭2階にある祈祷堂の三角屋根と、アトリウムの屋根を3階廊下より見る。
伝統的な修道院の中庭型平面が踏襲されているとはいえ、傾斜地であるがゆえ、直接囲まれた中心の地面の上に立つことができない中庭は、伝統的な修道院建築における多目的な庭空間としての役割は欠けてしまい、周縁からの眺めも開放感に物足りなさを感じてしまう。
左の写真は祈祷堂の内部。

下の写真は北側に建つ教会堂。トップライトと僅かなスリットのみで、他に開口部がない打放しコンクリートの直方体には、湾曲した北の聖具室と小礼拝堂が取りつき、「光の大砲」と名付けられた採光のための煙突状のトップライトが屋上に突き出る。
さらに下の写真は小礼拝室内部。「光の大砲」からの光は、白、赤、青に塗り分けられた筒に導かれ、薄暗い礼拝室の原色の壁を照らして光の絶対性を演出している。
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by toshinac | 2016-08-16 09:01 | trip photos