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ブータン王国/パロ(1)

ヒマラヤ山脈の南東部にある小さな王国ブータンは、北は標高7000mの雪の山々でチベットと国境をなし、南は海抜100mほどの熱帯でインドに接するという、平地は極めて少ないヒマラヤ山脈の南斜面に位置する国。長く鎖国状態であった「神秘の王国」も1971年の国際連合加盟後、1974年から外国人観光客の受け入れを始め1983年には空路も開設。2008年に憲法が制定されて立憲君主国となる。国民の8割をチベット系が占めるという民族構成もあって、チベット仏教(ラマ教)が国教となっており、チベット仏教4大派の一つであるカギュ派の中のドゥルック派に属している。
そんな神秘の国ブータンを訪れたのは、20年以上前の1996年のことである。現在の状況とは違っていることも多いとは思うが、当時の長閑なブータンの風景を紹介したい。
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空の玄関口であるブータン国際空港は、標高2300mの谷間に水田が広がる小さな町パロにある。市街から6kmほど離れた空港は周囲を高い山々に囲まれているため、パイロットは離着陸に高度な技術が要求されるという。山の斜面をすれすれに飛び、それほど長くない滑走路をめがけて谷間に突き進むような感覚に若干緊張を覚えたものである。また有視界飛行となるため離着陸は天候次第、出発地でパロの天候回復を待つという事態に遭遇することも少なくない。
上の写真はパロ谷の中の滑走路をパロ川越しに見る。
下の写真は、バンコックから4時間ほどのフライトでパロ空港に着陸したドゥルック航空の機体と乗客。
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e0116578_9214587.jpg左の写真はパロ中心部の目抜き通り。伝統的な建築が連なる街並みはブータンの古都を彷彿させれるが、近年は近代的なホテルやアパート等の建設が進み、周縁部の景観も変わりつつあるという。





下の写真は典型的なブータンの民家。比較的多く見られる3階建ての民家は土壁(版築)と木軸で構成されている。土壁の上に漆喰が施された外壁には、子孫繁栄を願った絵や魔除けの動物絵が描かれた民家を多く見る。
1階は物置や家畜小屋・飼料置場などが主で、2階に穀物倉庫や居室や納戸。3階に居間・食堂・寝室そして仏間が設けられているが、2階と3階が入れ代っている例も多く、言ってみれば2階以上が生活空間ということになる。
さらに吹放しの屋根裏スペースを設けて作業場や物干しの場として利用している。
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上の写真は見学させて頂いた民家。地元の大工さんの家でかなり大きな家だが、実際は2棟の住まいが中央の階段で仕切られた民家で、一つの屋根で覆われている。
下の写真の上左は、ブータンの住宅では一般的に設けられる仏間。年に数回、お坊さんを呼ぶ時のために使われる部屋だそうだが、他の部屋に比べ極めて豪華な造りになっている。上右は仕事部屋での機織り。左下の写真は寝室。右下は台所でのバター茶つくり。
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by toshinac | 2017-05-16 09:32 | trip photos