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シャフリサブス/ウズベキスタン

サマルカンドの南約80kmに位置するシャフリサブスは、古くはキシュと呼ばれたティムール誕生の地としてその名を歴史に留めている。中央アジアのイスラム化以前からソグディアナの都市として知られており、玄奘三蔵の「大唐西域記」にも羯霜那国(kusana)の名で登場する。ティムールは、建国当初は首都をシャフリサブスにと考えていたらしいが、立地条件や交通の便の悪さが要因で、サマルカンドに首都を据えたとされている。だが帝国を築いた後も故郷を忘れず、サマルカンドに引けを取らない壮大な建築群を次々と建設する。しかし16世紀後半に、ブハラ・ハン国(シャイバーニ朝)によって町は攻略され、ティムールの遺産のほとんどが破壊されてしまう。
その後シャイバーニ朝の統治が始まるも、17世紀にはウズベクの地方部族による自治権闘争が繰り返され、やがて1870年にロシア帝国の保護下にあったブハラに併合される。
ソヴビト連邦崩壊後にウズベキスタン共和国が独立すると、ティムールの再評価に伴い、シャフリサブスはティムールの故郷として観光都市化が進められている。

アク・サライ宮殿跡
シャフリサブス/ウズベキスタン_e0116578_14242775.jpg

シャフリサブス/ウズベキスタン_e0116578_14262313.jpgティムールの離宮で、またの名を白い宮殿と呼ばれるアク・サライ宮殿は、1380年に着工され、ティムール死後の1405年まで建設が続けられたという。1405年の完成時の宮殿入口には50mほどの塔が建ち、宮殿の上部には「我が力と壮麗さを疑う者はこの建築を見よ」という銘文を掲げていたとされ、宮殿の屋上にはプールが設置されていたという説もある。ティムールが残した最も壮大な建造物とされている。
現在は半ば崩れた正面入口部分を遺すのみ。破壊される以前の往時の宮殿の姿を想像するが、遺構があまりにも乏しくて想い描くのは難しい。
上の写真は、現在公園となっているアク・サライ宮殿跡。ティムール像が立つあたりに宮殿が建っていたらしく、北300mほどに塔状に残る崩れた入口部分を見る。左の写真上は塔状に残る正面入口部分。左の写真下は近くで見上げた塔状部分の遺構。全ての部分が彩釉煉瓦やマジョリカ・タイルなどで覆われていたと想われる。


コク・グンバス・モスク
シャフリサブス/ウズベキスタン_e0116578_14303213.jpg
ドルッテイロヴァット(瞑想の家)建築群と呼ばれる、ティムールゆかりの建築群の中にあるコク・グンバス・モスク(青色のドームを持つモスク)は、ティムールの孫ウルグ・ベクが、父であるシャー・ルフを偲ぶために1436年に建てた金曜モスク。内部壁面は近世に修復されている。(写真上)
中庭を介して、グンバズィ・サイーダン廟(1437年~1438年にかけて、ウルグ・ベクよって一族の墓所として建立された)と、シャムスッディーン・クラル廟(1374年にティムールが父タラガイと、聖者シャムスッディーン・クラルのために建てた墓所)がある。

シャハンギール廟

シャフリサブス/ウズベキスタン_e0116578_14333643.jpgティムールが22歳で亡くなった長男シャハンギールのために建てた霊廟で、死後20年の1932年にようやく完成したとされる巨大な廟。
半ば崩れかけた廟の前には、ドルッサオダット(大いなる力の座) 建築群と呼ばれている、かつての建築群の基礎跡が展開する。(写真左)






下の写真は、ドルッサオタット建築群の中にあるハズラティ・イマーム・モスク。
8世紀の高名な指導者が埋葬されているとされ、現在でも信仰を集めている19世紀に建てられた新しいモスク。シャハンギール廟の傍に建ち、その側面の地下室には、1963年に発見されたティムールの棺がある。ティムールが自分のために用意したものらしいが、彼はサマルカンドのグリ・アミール廟に埋葬されている。
シャフリサブス/ウズベキスタン_e0116578_14384843.jpg

toshinacHP
by toshinac | 2017-11-23 14:40 | trip photos