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コルビジュエの建築/フィルミニ

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フランスのリヨン近郊の地方都市フィルミニは、ル・コルビジュエの晩年の建築作品群を見ることができる街。1960年、当時のフィルミニ市長の依頼を受け、1万人収容のスタジアムと青少年文化センター、それに教会と丘の上の集合住宅(ユニテ・ダビタシオン)を計画する。そのほとんどが1965年のコルビジュエ没後の竣工だが、なかでもサン・ピエール教会は、コルビジュエが残した計画を基に1973年から着手されるが、財政的な事情によりに下部のコンクリートが打ち上がった(1975年)時点で工事は中断、未完のまま長く放置されていた。時は流れて2004年、コルビジュエ財団の尽力や市民の寄付などによる資金調達もあって工事が再開され、2006年11月に完成を見る。一説には、教会が完成したことはル・コルビジュエ作品の世界遺産推薦の機運を高めたとも指摘されているという。
上の写真は、フィルミニのコルビジュエ作品が集まる地区をGoogle Earthで見る。

青少年文化センター
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e0116578_913864.jpg1965年に完成した青少年文化センターは、劇場や図書館や展示室等が入る文化複合施設で、フランス政府の「文化の民主化」政策事業の一環として建設されたもの。全長112mの建築で、1スパン7mの16スパンで構成された、非対称の放物線を描く吊り屋根構造の建築である。
上の写真は北西側から見た文化センター。
左の写真は西面ファサードの部分見上げ。




下の写真は東南側からの眺め。東側ガラス面の、ところどころ彩色されたリズミカルな窓枠は、ラ・トゥーレット修道院の特徴的な窓枠をデザインしたヤニス・クセナキスが担当している。
妻壁のレリーフはコルビジュエが好んで描いた牡牛のモチーフだそうである。彼方にスタジアムの屋根とサン・ピエール教会を望む。
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上の写真は階段状の教室内部。吊り屋根の支持点(高さの差約3m)に、1スパン(7m)を4分割した位置にφ36mmのペアのケーブル架け渡し、上に厚さ100㎜の気泡コンクリート版を設置して屋根面を構成しているが、計画当初の図面では現場打ちのコンクリートスラブで、中央に柱も立っていた。

ユニテ・ダビタシオン・フィルミニ
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e0116578_912818.jpg1967年に竣工したフィルミニのユニテは、奥行21m長さ130m高さ51mという巨大な集合住宅で、当初3棟の建設が予定されていたが、財政的な理由で実現したのは1棟のみ。
内部の構成はマルセイユのユニテと同じく、中廊下式の上下3層で一つのユニットを形成しているが、かなり簡素化されており、工事費で比較すると四分の一ほどで建設されたという。
住戸の一部が既に分譲されて改修されてしまい、建築当時の形とは変わってしまったところもあるらしいが、オリジナルデザインを残すべく、問題解決にむけて取り組みが進んでいるとか。

上と左の写真は、南北軸に配置された住宅の東側ファサード。



下の写真はマルセイユのユニテに比べ簡素化されたピロティの柱。
さらに下の写真は内部中廊下。
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スタジアム
下の写真は、古い採石場跡地に造られたスタジアムで観客席背後にサン・ピエール教会を見る。
設計は1954年にされていたが、プロジェクトが動き出したのはコルビジュエ没後の1966年で、1968年に完成。当初は観客席の上部全てに屋根が架かる計画であったらしいが、工事費の削減か中央部分だけで終わっている。
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サン・ピエール教会
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e0116578_9222772.jpgコルビジュエの没後41年という時を経てサン・ピエール教会を完成させたのは、フランス人建築家のジョゼ(ホセ?)・オーブレリー(1932~)。コルビジュエが亡くなるまでの最後のスタッフの一人で、この教会の設計に初期段階から関わっていたというオーブレリー監修のもと、長い工事中断を経て2006年に竣工した教会は、正式な教会という位置づけではなく、ル・コルビジュエという偉大な建築家の最後の作品の完成を目的としたもので、建物下階には4つの展示ホールと会議室、上階に四角錘状の上昇する空間が特徴的な祭壇と説教壇が設けられた集会場からなる文化施設である。
上の写真は東南側からの眺め。半円形の庇下のコンクリート壁に無数に開けられた小さな穴が、内部祭壇の薄暗い壁に星座を現出させる。左の写真は内部。祭壇背後の星が瞬くような光と、上昇する斜壁の最頂部から降り注ぐ明かりが生みだす幻想的な空間。
下の写真は西側からの眺め。
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by toshinac | 2016-09-05 09:31 | trip photos