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マテーラ

“洞窟都市”として知られるマテーラは、プーリア州の西に接するバジリカータ州(イタリア半島を長靴に例えればちょうど土踏まずにあたる)にあり、イオニア海から70kmほど内陸に位置する世界遺産の町。
その起源は新石器時代に遡り、マテーラの大地に深く刻まれた巨大なグラヴィーナ渓谷の東向き斜面に始まる。軟らかな凝灰岩の地質は自然の浸食を受けやすく、渓谷の斜面には自然の洞窟が点在していたことから、人々はその洞窟に自然と住み着いた。時代が下った8世紀頃からは、イスラム勢力を逃れたギリシャからの修道僧が大挙して移り住み、自然の洞窟だけでなく、斜面を削った崖に横穴を規則的に掘り、入口や窓を設けた修道院や住居を崖の各層に構えていったという。その後15、16世紀頃までには石造りの地上の住居も加わり、現在に見られるセットバックしながら重なる高密度集落の景観を呈していったようである。
このような洞窟住居群をマテーラではサッシ(石や岩を意味するサッソの複数形)と呼び、渓谷の中央部に突き出た高台のチヴィタ地区南側に展開するサッソ・カヴェオーゾ地区と、北側のサッソ・バリサーノ地区という二つのサッシがある。
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上の写真は、グラヴィーナ渓谷の対岸から眺めたサッソ・カヴェオーゾ地区。二つのサッシの間にあるチヴィタ地区に建つドゥオモの鐘楼が、“洞窟都市”マテーラの景観をひときわ際立てる。
下の写真は、ドゥオモを中心とした高台のチヴィタ地区を望む。斜面には、洞窟の前面に壁や部屋を設けた混成型の住居と、完全に地上建てた石造りの住居が段状に混在し、すべてが同一の素材で構築されていることは、あたかも岩山を掘り刻んで造られた都市ではと想わせる景観である。
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e0116578_9271720.jpg上の写真は、サッソ・カヴェオーゾ地区の南のゾーンで、渓谷の下の方には自然の洞窟が点在し、その上には崖面を造ってそこに開口を設けただけの洞窟住居がならび、その上層には穴の前面に切石を積んで増築した住居が見られ、さらに一番上の地上には複数階の住棟群が建ち並ぶという、洞窟住居の生い立ちからその発展の軌跡を目の当たりにできる地区である。

左の写真は、チヴィタ地区の北側の渓谷に展開するもう一つのサッシ、サッソ・バリサーノ地区。




下の写真は、サッソ・カヴェオーゾの南ゾーンからチヴィタ地区を眺める。近代化から取り残され、住民不在による荒廃が進んだサッシの古い地区は、1993年の世界遺産登録以降、“洞窟都市マテーラ”として、現代の都市生活にも適合した再生を目指している。
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by toshinac | 2018-05-05 09:31 | trip photos