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ミコノス島/ギリシア
エーゲ海がトルコ帝国の支配下にあった18世紀初め、フランス王国がスルミナ(現イズミール)とコンスタティノーブル(現イスタンブール)間の航路を開設したことでミコノスはその中継拠点となり、港の整備が進むとともに商業貿易の基盤ができあがる。その後、この航路がフランスの政変で放置されると、船乗りとして海域に精通したギリシア人が取って代わり、ミコノスにこれまでにない繁栄をもたらし、1950年代以降には島の観光化が一気に推進されていく。上の写真は、着陸前の航空機の窓から覗いた島の沿岸部。荒涼とした大地に見る白塗りのホテルらしき建物とプール。
しかしながら、観光業が盛んになると基本の生業にも変化が起こり、現在、住民の多くは島の西部にある港町ミコノス(ギリシア語でホーラとも呼ばれる)に住み、その多くは観光業に関連する商業や漁業を生業としているようである。
上の写真は、住居が密集するミコノスのパルキア地区あたりを高台から見る。
左と下の写真はパルキア地区の街路空間。細く狭い通路に面し、階段バルコニー型と呼ばれる2階建て外階段の住居が複雑に絡み合い、毎年塗り重ねられる石灰が白い迷宮を創りだす。
さらに下の写真は、ミコノスタウン南西沿岸のカト・ミリの丘に建つ、ミロスと呼ばれる粉ひき小屋の風車。いまでは観光名所の一つとなっている。
日常生活に、ギリシア正教の教義とギリシア神話の神々が深く関わるミコノス島には、家族用の小さな礼拝堂を含めると400を超える教会が点在するとされている。古代の偶像崇拝から、いつ頃キリスト教に信仰を移していったのかは明らかになっていないらしいが、1207年の西ヨーロッパからの十字軍が侵入すると、征服者はこれまでの正教を排除してカソリックの布教を押し進めるが、島民は正教の教義と司祭の言葉を神から授かったものとしてこれに抵抗、ギリシア正教の神を信奉し続けたという。その後トルコ帝国統治下での弾圧を受けながらも、島の立地条件を生かした海運業(主に海賊行為)の発展が、ミコノスのギリシア正教の勢いを回復させたと言われている。
神々を祀り、先祖を崇拝し、人々の通過儀礼が行われる場でもあるミコノスの教会は、その機能や役割から、家族教会と言われる家庭用の礼拝堂、司祭のいる教区教会、ギリシア神話に基づく神々に捧げられた教会に分けられる。
ミコノスタウンでも一番古いカストロ地区にあるこの教会は、かつてこの場所に城塞の裏門(パラポルティ)があったことが教会名の由来となっている。4つの別々の教会と、その上に設けられたドーム状の屋根を持つ聖母教会で構成されるという珍しい教会で、おもに16世紀~17世紀に造られているが、最も古い教会は15世紀のものとされている。1920年までに現在の形に改築されたという。
下の写真はセント・ニコラス教会。海に最も近く建つこの教会は、港が整備される1932年頃までは、同じ場所ではあるが海に築かれた基壇上に建っていたそうだが、港の整備に伴いミコノスでは珍しい交差ヴォールトの教会に建て替えられている。ミコノスの船乗り達が守護神と崇めるポセイドン(海の神)が祀られていることから、教会は元漁師や船乗り達の憩いの場にもなっている。
toshinacHP
by toshinac
| 2018-07-07 17:19
| trip photos